こんにちはいっかいです。
前に紹介した記事で、絵が上手いのに団体展で自分の絵が映えないことがあるというお話をしました。今回はその②です。絵が上手なのに団体展で絵が映えないという現象は多々起こることです。その原因として『マチエール』というものが起因している可能性があります。
マチエールとは?
フランス語で「素材、材質」を意味します。絵の場合ですと「絵の表面の質感や絵肌の材質」を表します。絵にそこそこ詳しい人なら意識していると思うのですが、このマチエールがあなどれないほど団体展では影響してくるのです。絵画教室の生徒さん的な方々は先生に習うので、しっかりマチエールを作りこんできます。
いっぽう独学で絵を描いている人はマチエールなんてどうでもいいでしょと思いながら絵を描いていたりします。そうすると公募展などで両者の絵が並んだときに、絵があまり上手でない人でもしっかりマチエールを造りこんできた人の方が映えて上手く見えたりするのです。
『質感』、もっと言うと『物質感』はとても大事な要素です。特に公募展に出すような、巨大な絵では絵肌にこだわることで存在感が増すのです。
大昔は油絵具は手作りだったため、職人の腕しだいでマチエールに影響がありました。いかに綺麗な画面を作り出すかが腕の見せ所だったのです。それは今も変わらず、絵の表面にどういう効果を作り出したいのか、それは油絵、日本画問わず、プロなら当然こだわっているポイントです。
もし、絵が上手なのに団体の中に自分の絵を入れたときに何だか映えないというときはこのマチエールが影響している可能性があります。絵の表面がぐちゃぐちゃしていればいいわけではありません。丁寧にこだわって物質感、存在感を造りこんで下さい。
◆最後まで読んでいただきありがとうございます。お疲れ様です。IKKAI(いっかい)でした(^v^)